淺沼組名古屋支店　7-8F

7F トークスペース

一本のスギから取れる可能な限り大きな径の丸太を、上層にいくほど径が小さくなるように、未乾燥のまま、取り外し可能な状態で取り付けた。
これは、木を自然に立っていると近い姿で感じることができるようにするとともに、発生する端材を最小限に抑え、乾燥後の将来的な転用可能性を最大化することを意図している。
それでも発生する端材は、それらを集積させて家具に活用した。

吉野杉丸太によるファザード

ベランダ

廃プラスティックから出たポリスチレンを溶かし、高温乾燥機で成形してつくった再生プラスティックデスク。　また、椅子はペットボトルゴミからつくられる再生ポリエステル糸で編まれたニットで既存家具を包んだ。（端切れを出さないために無縫製とした）

再生プラスティック版

建設残土に弁柄などの自然素材を混ぜ、淺沼組の社員たちや職人が投げつけて仕上げた土壁。

土壁

廃プラスチックのポリエステルのテキスタイルでカーテンを制作。都市で発生するごみを資源として活用。

再生ポリエステルカーテン

これにより８Fホールの床を一部階段状にした。

既存天井を南に向かって高く改修

7F 大会議室

吉野杉100m角材を用いたベンチを設け、居場所を用意。

吉野杉を活用したベンチ

7F EVホール

7F大会議室の天井を南に向かって高くすることで、8Fの床を階段状にした。
サイドテーブルの脚には高い生分解性と強靭性・耐久性を持つバルカナイズドファイバー（紙の一種）、天板には吉野杉集成材を使用。

ホールの階段

屋根スラブは一部除去し、トップライトを設け、外のような明るい空間とした。